「っ……、」



俺の腕の中で、苦しそうに顔を歪める蒼空。その額からは汗が流れる。




―――蒼空…!!!


夕食の時間になっても蒼空が帰って来なくて、いくら探し回っても見つからなくて。




倒れてる彼女を見つけた時は、まじで心臓が止まるかと思った。



―しっかりしろ!!蒼空!!!




抱き抱えた時に感じた違和感。異常な身体の熱と震え。呼び掛けても反応しない蒼空。


―――っ、畜生…!





無理矢理にでもついていってれば…こんな事にはならなかった。




―…、あ…ぅ



蒼空が微かに声を出して、



―……ごめ、なさい…。



虚ろな目で俺に謝った時、激しく後悔に襲われた。




自分の身より、俺たちに心配掛けた事を謝るのか…。


その後俺は刺激しないように蒼空を抱き上げて、俺と同じように探し回ってた遊哉たちに電話を掛け、ホテルに連れ帰った。