「おい、お前らも名乗っとけよ」 八木原君が後ろを振り返り、残りの二人に声を掛ける。 「別に…女になど興味ない」 冷たく言い放ったその人は、あたしを見て、すぐに目を逸らした。 瞳に光がなく、何に対しても無関心そうな感じだった。 …あくまでもイメージだけど。 「そうゆう意味じゃねぇよ。これから一緒に生活するんだから、名前ぐらい知らないと困るだろうが」 八木原君がイラだったように言った。