「っ、」
それは、覚悟していた言葉。優しい言葉で曖昧に流されるよりましだから。
本音じゃないと分かり合えないから。
―――だからあたしも本気でぶつかるの。
「迷惑な話ですね。あたしは生徒で、松神先生は教師です。その関係に嫉妬されては、あたしも困ります」
ぐっと拳を握って翼ちゃんに言い放つ。翼ちゃんの表情が一層険しくなる。
「朝陽は貴女の事を愛してる。……それがひどく腹立たしい」
「腹を立てたら松神先生の気持ちが変わるんですか?違いますよね。…大切なのは松神先生を想う、翼ちゃんの気持ちです」
てゆうか、松神先生が本気であたしの事愛してるとかあり得ないでしょ。
さすがに自分の立場ぐらいは理解してるはず。と信じてる。