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全てを白状した私たち兄妹に、司は頷く。


「よし分かった。馬鹿の俺でもよーく、わかった。」

自虐。
だ…大丈夫だろうか。


ふと心配になった私の視線など無視して、司は溜め息をついた。

まるで出来損ないの我が子を見るようである。



「…さて。うちの宮下光は、よくモテるんだから」

…お母さんか。