●○● 全てを白状した私たち兄妹に、司は頷く。 「よし分かった。馬鹿の俺でもよーく、わかった。」 自虐。 だ…大丈夫だろうか。 ふと心配になった私の視線など無視して、司は溜め息をついた。 まるで出来損ないの我が子を見るようである。 「…さて。うちの宮下光は、よくモテるんだから」 …お母さんか。