「そうやって悲劇の主人公気取りかー」

「!!?」


はあ!?

「玲、さん…?」


ニヤニヤした、悪魔の綺麗な顔を殴りたくなった。

「玲さんの馬鹿ッ!!!」


殴りたくても身長が届かないことに気がついて、私は思わず手にしていた上靴を投げる。

命中。


「いって…何すんだよこの恩知らず!!」