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「ここ俺ん家。ちょっと1階のロビーで待ってろ。」
20分ほど歩き、俺ん家である5階建てのマンションに着いた。
エレベーターもあるが、俺ん家は2階だから階段の方が早い。
階段を1段飛ばしで駆け上がり、2階の一番奥の一室にたどり着いた。
「ただいまー……」
中に入り、リビングまで行くと、
起きる気配もなくこたつで眠っている洋平が目に入った。
俺はこたつの上に置いてあったバイクの鍵をダウンのポケットに入れて
洋平の近くにしゃがみ込む。
「おーい。ちょっと出掛けてくるから。」
一応声をかけてみたが、
当たり前だけど無反応。
グゥ〜……
お。いびきで返事か?
グゥ〜〜
と思ったが、2度目の同じ音でこれは俺の腹が根源であることに気づいた。
……そういや腹減ったなー…。
呑んでばっかであんまし食ってなかったっけ。
ていうか洋平がほとんどつまみ食ってたな。このやろ。
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