「…ったく…何なんだよアンタ…

ほら、いくぞ。」




がしがしと頭を掻き、俺は歩き出した。





「ちょっと待ってください……

…じゃなくて、待ってよー。」




まだぎこちなさが残っているのが可笑しくて

女に見えないように吹き出したのは黙っておこう。










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