――沈黙が流れる。
俺と女は何分もの間、
お互い黙ったままだった。
俺の言葉に動揺しているのか
それとも
平然としているのだろうか。
「……面白いこと、言うんですね。」
先に口を開いたのは女だった。
「面白い……ね。結構まじで言ってるんだけどな。」
「ふふっ。心配して下さってありがとうございます。
………でもアナタになんでそんなことが分かるんですか?」
女の声のトーンが
低く冷たくなった気がした。
だが俺は特に気にすることなく、
「ああ、俺、自殺しようとしたことあったから。」
と、自分でも分かるくらいしれっとそう言い放った。
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