1ヶ月前――――――――
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巷で1番偏差値の低いと言われている某高校。
倍率も割れていたのに


「ない!!!」

どこをどう探しても私の受験番号【777】はなかった。
いくら掲示板を見つめても数字は憎たらしくもかわってくれない。



「ない!!どこがラッキーセブンよ!!」
むしゃくしゃして、受験番号の書いた紙を強く握った。

「あの人落ちたみたいだよ」
「えー!?どんだけ馬鹿なん。私らもちょー馬鹿だけどね」

キラキラに髪の毛を染めた子たちがこちらの様子をチラ見する。
あたしが大声で言ってしまったせいで、自分が受験に失敗したことが筒抜けになってしまっていた。
珍種の動物を見たような視線が痛い。別にあたしは絶滅危機にさらされた動物じゃないよ!!



あーもう、あたしのばか!!!
こういうのなんていうんだっけ。


海があったら入りたい!



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