「俺に生意気な口聞くな。わかったか?」 まだ荒い息を整えながら、真っ直ぐと橘を見つめる。 …男なんか大嫌いだと思っていたのに、いつの間にか橘を好きになっていた。 偉そうで、女ったらしで、自己中な男。 だけど、真っ直ぐに私にぶつかってきた男。 虜にされました。なんて、絶対言えない。 その先が怖いから。