電車が行ったばかりの駅のホームは静かで、声がよく響いた。 「…なんだよ」 伸びてきた手が、すっと引っ込んだ。 「変な女」 「!」 吐き捨てるように言うと、その制服男子は改札口に向かって歩いて行った。 …変って何よ… しょうがないじゃない! 男が、大嫌いなんだから!!