急いで校門に向かうと、橘の姿がなかった。 「あれ…」 さっきまで、ここにいたはずなのにー… キョロキョロっと辺りを見渡すと、女子高生の集団が目に入った。 制服からして、うちの学校の生徒じゃないことがわかる。 「あ…」 その集団の真ん中に、橘がいた。