「どっか悪いのか?」 さっき電車の中で、肩を叩いてきた制服男子。 「…別に…大丈夫…です」 「大丈夫なわけないだろ。そんなに震えて。熱あるんじゃね?」 「大丈夫…!?」 ゆっくりと、その男の手が伸びてきて額に触れようとする。 「っ…触らないで!」