「ほら、よ」


俯いてため息をついていると、頭の上に重みがかかった。


「つめたっ」

頭皮に冷たいものがつたってきた。


「…お茶?」


「飲め」


無理やり渡し、男はドカっと隣に座った。



どうして、お茶なんか…



飲まずにジロジロと缶を眺めていると、"早く飲め!"と一喝されてしまった。