「!」


後、この密着。


電車が揺れるたびに、誰かの体重が身体に感じる。



その中には、私の大嫌いなー…




「おい、お前」



トントンっと後ろから肩を叩かれた。




え…私?



ゆっくりと振り向くと、ドアに寄りかかった制服姿の男がいた。



だ…誰?





「俺と、場所変われ」

「…は?」

「いいから、変われって言ってんだよ」



考える暇もなく、腕を無理やり引っ張られた。


「きゃっ…」


その勢いで、身体がドアにぶつかった。



「どんくせー」


男は鼻で笑うと、さっきまで私がいた場所に立った。








な…何?




この男ー…