『うん。
露、この3日間ゆっくり休めた?』

「あ、はい……。
おかげさまで……」

『そう、それは良かった。
ねぇ露、今から僕の部屋に来てくれないかな?』

「え……!?」

『忙しい?』

「いえ、とんでもございませんですっ」


突然の呼び出しにかなり驚いた私は、つい変な敬語で返してしまう。

当然のように、受話器の向こうからはくすくすという笑い声が……。


『じゃあ、待っているよ』


霧様は、一言そういうとすぐに電話を切られた。


そして、私も受話器を置くとすぐに立ち上がり、霧様のお部屋に向かおうと部屋を出たんだけど……。


「ふえぇ~っ、霧様のお部屋ってどこ~!?」


以前零さんと一緒に霧様のお部屋に行ったことがあるけど……。

あの時はかなり緊張していて周りなんて見る余裕がなかったし、それ以前にこの家でかすぎだよ!!