月曜。
「おはよう」
「…おはよ」
友里は笑っていたけど、
返事は何となくよそよそしい感じがした。
あたしは健の誘いに乗ったことを後悔したくなった。
友里の心の声がきこえてくる。
――健と一緒にいるなら、そう言えばいいじゃん。
二人が付き合うなら、諦めて応援しようと思ってたのに、どうして黙ってるの?
ひどいよ。
苦しいよ…。
友里……。
「はよっ」
何も知らない健があたし達に明るく声をかけてきた。
「おはよ…」
でもあたしはこの状況で、おはようって笑えない。
健が昨日のことを口にしたらと思うと、怖かった。
あたしが健と仲良くしたら友里が悲しむ。
だけど、
あたしのよそよそしい返事に健の顔色が曇った。