「そうか。仲間ができたか。よかったな」
「やっぱり信じてないでしょ」
「いやいや」
キッチンにいる秀くんを疑いの目で見るあたし。
「ねぇ、何だろ?この能力?私、超能力者?」
「さぁ」
「秀くん色々勉強してるんでしょ。何か解明してよ」
「そんな超能力の勉強なんてしてないよ」
「ねーってば」
「幻聴、妄想症?」
「はぁ。もういいよ」
「ま、思春期の精神状態なら、
科学的に証明できない何かが起こっても不思議じゃないよ。
とにかくその時期ってのは、不安定だし、すごく不可解なんだ。それに夢があるじゃない。誰にも解明できない超能力ってことにしておけば」
「超能力ねぇ…」