東京都のとあるビルでの会話
「あの計画の進み具合はどうなっている。」
「はい、予想より少し進行が遅めではありますが、支障はありません。」
「なら、今年から始めようではないか。」
「了解です、総理。」
「これで日本の若者達はかわるだろう。そして、日本は……最高だ。クハハハ!」
「ところで、どのくらいまでよろしいのですか。」
「うむ、死なない程度にな。
さすがに死なれると、我々の責任を問われるからな。」
「了解です。
では、もう一度確認します。
今年から秀高中学校を開校。
そして表向きは日本の若者の学力の向上。
でも、本当は…。」
この日、秀高中学校に入学する生徒が選ばれた。
その生徒たちは知らなかった。
この中学校の本当の意味を。
そして、自分たちの青春が波瀾万丈となることを。
二人のうち、総理と呼ばれていた人がつぶやいた。
「さあ、楽しい実験の始まりだ。」