「隼人?」




本当に隼人なのかどうなのか確かめたくて隼人の顔を覗く。




「あぁ。」



「どうしたの?」



「迎えに来た。」



「迎えに?今日、連じゃないの?」



「何だ、稚春。俺より連の方が良かったか?」



「あ、いや。そういう訳じゃなくて…。」



「じゃぁ何だ。」



「…っ。」




隼人がこっちを向いて私の目を見つめる。





一瞬、その瞳に捕まったようになって動けなくなった。





「…キスして欲しいのか?」



ニッと笑いながら隼人は私をからかうように言った。




「Σな゙!んな訳ない「ぃぃぜ?」」




次の瞬間…―――






私の視界には隼人の顔しか見えなくなっていた。





「んんっ…!?」




そこで初めて、自分が隼人とキスしている事に気付いた。