――ガチャッ――
「あっ!隼人~。お帰り~。」
――ドキッ――
奏の言葉を聞いて、体が大きく反応する。
それに気付いた棗が
「大丈夫だから…。」
と隼人に聞こえないように耳元でボソッと勇気付けてくれた。
私は棗に
「うん。」
と頷くと隼人の所に向かう。
「隼人…。あの…さっきは怒ったりしてごめんなさい。
それであの…外出禁止の件なんだけど「あぁ。あれ、もうぃぃ。」」
私の台詞を隼人が遮った。
…………って、
「はっ?」
今…何て言った?
「だから、そんなに外出禁止令が嫌なんならもう解いてやるっつってんだよ。」