「あぁ。稚春ちゃんが交換条件で


俺が隼人に稚春ちゃんの外出禁止を解くようにお願いしたら味方になってやる


って言ってニコッと笑ったから、罠にハマりそうにになったんだよ。」




銀はそう言ってまた、危なかったぜ。とわざとらしく言いながら額の汗を拭うフリをする。






…ヤバい…。




私、此所から逃げたい…。





「へぇ…?稚春、そんなに外に出たいのか…?」





隼人は私の目の前にゆっくりと移動してきてニヤッと笑う。





「…出たいから銀に頼んだんじゃん。」




隼人に対して不満がある私は、隼人の目を見ないで話す。




「…お前、何処に行きたいんだ…?」



「えっ?」



「だから、何処に行きたいんだ?」