その後も下校時刻ギリギリ(18時)までワイワイ騒いだ。
トランプではオレと椎名が負けて十八番を歌わされたり。王様ゲームも柊が物真似したり、結奈がパシりになったり。
「楽しかったなー。」
柊の声に葛城が応える。
「ほんまですわ。」
「装飾の片付けは明日でいっか。」
「もう時間だもんな、じゃあ解散!」
柊の一声でオレたちはそれぞれ帰路につく。オレと結奈と桜ちゃんと相原は同じ方向で一緒に、柊は一人で、椎名と葛城は二人で帰った。

「楽しかった、桜ちゃん?」
「うん、楽しかった。」
始めよりも大分砕けた調子になった彼女は、楽しそうにしていた。
「それは良かった。あんな変なキャラの奴らだけど、仲良くしてやってね。」
「隼だって最近生徒会に入って来たばっかりじゃん。」
結奈のツッコミに、思わずたじろぐ。何だかずっと一緒に居る気でいた。
「これから宜しくね。」
そう言った桜ちゃんの笑顔は、はっとするような表情だった。