「ということがあって。」
「目を見ない?それは引っ掛かるな。探りでも入れますか?」
またまた不敵な笑み。

……出た、生徒会人気会計。人脈も人並みじゃないな!

「そうしてみてくれ。オレは何も出来ないけど。」
「ええよ、友也は俺のパートナーやし。俺が調べてみる。」
「無茶すんな。」
「せぇへんよ?」
ふふっ、と笑うと椎名は黒縁眼鏡を掛けた。

THE ☆ インテリ !
悪巧みしてそうな、と付けたいくらいだよ。

そうじゃなくて。オレがこんな風にツッコミいれてる間に、電話を繋いでいた。探りの依頼(こっちが依頼してどうするんだか)をしてるみたい。
「よろしく頼む。報酬は望む通りにやるから。……お前ド変態だな、分かったやってやる。」
そして二言、三言やりとりをすると電話を切った。
「やってくれるそうだ。」
「頼んだ。」
嫌な予感は拭えなかった。