「お疲れ様、二人とも。」
あの後藤宮は諦めたのか、生徒会室に入った瞬間に自白した。こってりオレが絞っておいたからもう大丈夫だろう。依頼人が嫌がっていたことも言ったし、二度とやらないようにと再三釘を差しておいたし。
「捕まって良かったよ。昼抜きの甲斐はあったよな?」
「せやな。依頼は必ず遂げるのが俺らやもんな。友也もお疲れ。」
「お疲れ様です。」
結奈と相原はまだ来ていない生徒会室で、オレたち4人はお茶をしていた。それなりに体力を使う依頼だったが、それもそれで楽しいか、なんて思って。こんなにもレンジャーに馴染むなんて思いもよらなかった。

……って、結局今回も仮面付けなかったけどな!

「仮面?いいのいいの、レンジャーなんてただのごっこなんだから。」

……リーダーがそれ言ったらオシマイじゃないのか?

「細かいことは気にすんなよー」
「気になるやろ。」

……ナイスツッコミ。

本当にこの人たちは自由だな、なんて思って頬が緩んでたのに、オレは気付かなかった。
「新垣さんニヤニヤせんといて下さい〜。」
「してないわっ!」

誰がするかっ!!