「でっかい…」


あたしは目の前の大きな建物にそう呟いた。

なんかもう、デデーンって感じの学校だ…。
いや、意味わかんないな。


「ハハッ!なんやねんな、デデーンて!おもろいやっちゃなぁ」


あたしの後ろで声がする。

ってか、声に出てた!?
それより、誰!?

バッと後ろを向いて、声の正体を見る。


「もろ声出とったで」


ニコッと笑うその人。
ち、チャラい…。
でもカッコイイ人だぁ…。
なんか性格は爽やか少年って感じの人だなぁ。


「…ーぃ、おーい、聞こえてる?」

「あっ、ごめんなさいっ!」


見とれてましたなんて言えない…