あのあと、みんなとご飯を食べて、お風呂に入って、ゆっくり陸と蓮とテレビを見ていた。

それにしても驚いた。
お風呂も一人一人のお風呂があったんだけど…。


龍瀬くんは自分の部屋にいて、先生はお風呂。
健斗はどこかへ行くため、出ていって
聖は音楽を聴きながら、ケータイを触っていた。


テレビはクイズ番組がやっていて、陸と蓮が競い合ってる。

なかなか答えがわからないあたしは、あまりおもしろく感じなくなり
カチカチとケータイを打っている聖の隣に移動した。


「ん?どした?」


イヤホンを片一方取って、ケータイの画面から視線をあたしに向けて、聖は聞いた。


「ううん。特になんかあるわけじゃないよ。」

「ん。構ってほしいのか。」


そういうわけじゃ………


「……うん。構って。」


正直暇。
したいこともないし、することもないし。