しかも女物。



サキさんと疑問に思いながら家に帰るとすでに風都が帰ってきてて、リビングを散らかしてる。



「親父のミシン、使い方教えろ」

「リメイクでもすんの?」

「ヒマつぶし。いらねぇならいいだろ?」

「いいけど…。今までそんなこと…」



風都が壊れた。



服切って…縫ってる!!



あの風都がっ!!



ケンカしか能のない風都がミシン…。



「違う違う、裏返せ」

「そっか…」

「ここ曲がってんじゃん」

「うっせぇよ…」



なにを作ってるのかと思えば、3時間後に出来上がったのはマキシ丈のスカート。



いろんな生地を縫い合わせてるカワイイの。



「ちー、履け!!」

「うん…」



サイズもぴったりで着やすい…。



これ、風都が作ったんだよね…。



「カワイイよ、風都!!」

「すげ~、形になった。楽しいな」

「風都って器用だね…」



幸せを失うのが怖いって、思うだけ無駄なのかも。



なるようにしかならないし、失うか失わないかは、これからの自分次第なのかもね。



とにかく今は…この幸せを楽しもうと思う!!