律さんと話してわかったこと。
やっぱりわたしは上原くんが他の人を好きでも上原くんから別れを告げるまで上原くんと別れるなんてできない。
心配してくれたなっちゃんや律さん、金井さんに悪いけど、それがわたしの出した答え。
そう言うと律さんは「そう」とだけ言って優しく微笑んでくれた。
そのあと、律さんの作ってくれた賄いをご馳走になって帰路へとついた。
玄関を開けると上原くんの靴があった。
合鍵で入ったのであろうかリビングへ向かうとソファに寄りかかりながら寝ている彼がいた。
「上原くん?」
「んー?唯?おかえり…。やべ、いつの間にか寝てた。今何時?」
「21時ちょっと過ぎたところ。上原くん、いきなり居るんだもの。びっくりしちゃったよ」
笑いながら寝起きの上原くんのためにコーヒーを入れようとキッチンへ向かう。
冷蔵庫を開けるとケーキの箱を見つけた。
「これ…」
「昨日のお礼。唯、ショートケーキ好きだろ?」
ショートケーキは大好き。しかもここのお店のケーキは特別。
ピンクの壁紙にたくさんのレースであしらわれた内装、店員さんもフリフリのエプロンを付けていて今女の子に大人気のケーキ屋さん。
お客さんも女の人しかいなくて男の人は入りにくいっていう噂のお店。
「わざわざ買ってきてくれたの?」
「男の客、俺しかいないからすっごい目立った。でもそこのショートケーキ旨いって聞いたから」
頭をぽりぽりと掻きながら照れている上原くん。
きっとすごい恥ずかしかったんだろうな。
「ありがとう。今お茶入れるね」
上原くんの気持ちが嬉しくて自然と笑みが溢れる。
やっぱりわたしは上原くんが他の人を好きでも上原くんから別れを告げるまで上原くんと別れるなんてできない。
心配してくれたなっちゃんや律さん、金井さんに悪いけど、それがわたしの出した答え。
そう言うと律さんは「そう」とだけ言って優しく微笑んでくれた。
そのあと、律さんの作ってくれた賄いをご馳走になって帰路へとついた。
玄関を開けると上原くんの靴があった。
合鍵で入ったのであろうかリビングへ向かうとソファに寄りかかりながら寝ている彼がいた。
「上原くん?」
「んー?唯?おかえり…。やべ、いつの間にか寝てた。今何時?」
「21時ちょっと過ぎたところ。上原くん、いきなり居るんだもの。びっくりしちゃったよ」
笑いながら寝起きの上原くんのためにコーヒーを入れようとキッチンへ向かう。
冷蔵庫を開けるとケーキの箱を見つけた。
「これ…」
「昨日のお礼。唯、ショートケーキ好きだろ?」
ショートケーキは大好き。しかもここのお店のケーキは特別。
ピンクの壁紙にたくさんのレースであしらわれた内装、店員さんもフリフリのエプロンを付けていて今女の子に大人気のケーキ屋さん。
お客さんも女の人しかいなくて男の人は入りにくいっていう噂のお店。
「わざわざ買ってきてくれたの?」
「男の客、俺しかいないからすっごい目立った。でもそこのショートケーキ旨いって聞いたから」
頭をぽりぽりと掻きながら照れている上原くん。
きっとすごい恥ずかしかったんだろうな。
「ありがとう。今お茶入れるね」
上原くんの気持ちが嬉しくて自然と笑みが溢れる。