金井さんからアドバイスを貰ってもわたしの心は晴れなくて。


「お疲れさま。やっと愛理寝たよ。つっかれたぁ」


肩をポンポンと叩きながらお店に顔を出してきた律さん。

4カ月前に可愛い女の子を出産した今も気分転換にとたまにこうやってお店に顔を出している。


「おっ、律ちゃん。お疲れ」


「もうクッタクタ。でもあの子の顔見るたびに癒されるから子どもって不思議!金井さんも唯ちゃんもシフト調整してくれてありがとう」


「いやいや。逆に稼げるから有難いよ」


「お礼に何か作るから夕飯食べてってよ」


「いや、俺この後夜勤のバイトあるからそろそろ行かなきゃ。唯ちゃんは食べてきなよ。さっきの話、女同士で律ちゃんからアドバイス貰いなよ」


金井さんはお疲れさんと言い残しお店を後にした。