「・・・あ・・・」
ショウウィンドウに移る自分の姿が、一瞬、前世の自分と被る。
その前世の自分の横には、前世の木下君の姿も・・・
驚かない・・・
あたしは、一度目を閉じて、また自分の姿と横に映る姿を確認した。
「お待たせ・・・」
「・・遅かったね・・」
「ちょっとね。なんていうか・・・自分磨き??」
「へぇ・・・」
あたしたちは、ショウウィンドウ越しに会話をする。
きっと、あたしは涙でぐちゃぐちゃだろう・・・
ずっと待っていた人の声を・・・姿を・・・目の前にしているんだもん。
「・・ねぇ・・どれだけ待たせたと思ってるんの??いい度胸してるよね?」
「・・どれくらいだろ・・?ざっと二百年越え??」
「・・ばか・・・」
あたしは、そのまま木下君の胸に飛び込む。
懐かしい香りに包まれて、人目も気にせずに泣いた。
「綾・・・待たせてごめんな?でも・・やっと・・・こうやって捕まえれた・・」
「もう・・・あたしの前に現れないかと思ったんだから・・・」
「ハハハッ!!んなわけないじゃん?約束したろ?絶対に一緒になるって・・・
もう、絶対に離さないから・・・覚悟しとけよ・・・現世も・・来世も・・・」
「当たり前でしょ??・・・孝太郎・・・」
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「綾・・・やっと・・やっと一緒になれるね・・・」
「孝太郎さん・・・やっと・・・貴方のものになれました・・・」
「二人で成し遂げられなかった分・・・この二人には幸せになってもらおう・・・
この二人のアザに誓って・・・」
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END
新作執筆公開中〜♪( ´▽`)
恋人に振られた者同士が・・・
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
・・・な感じです。
是非・・・