直人が二階にある部屋を開けるとそこには一人の少女がいた。


「あっ……直人いらっしゃい!」


「こんにちは真澄」


直人の目の前にいる少女は皆川真澄。

彼女と直人は幼なじみで高校も一緒だ。

昔からの関係で真澄は直人を兄のように慕い、直人は真澄を妹のように接してきた。


真澄は近くにあるイスに直人を座らせる。

「外、暑かったでしょー?」


真夏の外を歩いて来た直人には心地よい、扇風機の風が吹いていた。