『皐月! 一緒にかえろ!!』


『うん!! 待って翔太!!』



窓の外には 皐月と翔太の
姿が目に入った。


2人とも 幸せな笑顔をしていた。


俺は小さな紙切れに
メッセージを書いて皐月の下駄箱にそっと入れた。



"幸せになれよ…"



ただ それだけ―――…。


今の俺には そんなことしか
出来ないから――…。



皐月…?? 幸せになれよ??



俺は ゆっくりと前へ歩きだした。



◇END◇