｢…なんで父さんは浬音に‥？｣


｢親父さんはアンタのことしか‥愛していないから｣


｢嘘だ。父さんは浬音もちゃんと愛していた｣


｢……玖音さんも平和ぼけしてますね。‥浬音は親父さんからいつも言われていた『お前は玖音を守るためだけの存在だ』って｣





玖音は大きく目を見開いていた




｢アナタは浬音の痛みを知らない。浬音はもう戻れない｣

｢どんなに足掻いても…｣