「…そう‥か。俺達は黒炎。県No.1だ」

「興味ない」

「ふっ…いずれ嫌でも興味を持つさ」


玖音は「あっそ」といい僕を抱いたまま教室を出ようとしていた。


「玖音」

「なんだ」

「浬音が好きなチョコケーキ‥君たちの部屋にあるから」

「わかった。後は任せたぞ、閨杜」

「えぇ。浬音、チョコケーキ早めに食べてくださいね」


優しく微笑んだ閨ちゃんに僕は小さく手を振った。



玖音は教室を出た。