「お前たちの死は無駄にはならない。お前たちが玖音を守るのだからな」





父さんはそれだけ言うと部屋から出て行った




扉の外に…


泣いている母さんがいた






「母さん…」


「浬音‥逃げていいのよ……貴方が玖音の変わりに死ぬ必要はないわ」


「…ありがとう。でも‥決まったことだから」





僕はそれだけ言うと立ち上がった