……コイツに何言っても意味ないな。 「んじゃ、張り切ってレッツゴー!」 あたし達は切符を買い、電車に乗った。 荷物を棚の上に置き、椅子に座る。 美園の隣に座ったのに、坂上さんが割り込んできた。 「優ちゃんっ」 「……坂上さん」 「光輝でいいよ♪」 なんか、この人あんまり好かないな……。 なんつーか、チャラい。 あと、猫撫で声のような、下心あるような感じもする。