「え……」 「そんな!?」 「嘘だろ……」 ざわめきが強くなる。 「でも鍵は池に落ちてたんですよ?」 若奈さんは落ち着いてるようだった。 「美衣奈さんのことをよく知っていれば、鍵なんてなくてもいいんですよ」 あたしは若奈さんをじっと見つめた。 いつもと変わらない表情。 あの優しい微笑み。 「美衣奈さんは毒死でした。おそらくコーヒーに毒を入れて」 「では、いつ?」