「優ちゃん?」 「…………」 「お~い」 「……あっ、すみません。考え事してました」 「熱心だね」 軽く笑ってごまかす。 「あ、じゃぁね。また何かあったら言うよ」 「ハイ。お願いします」 一礼してあたしは部屋に戻ろうとした。 …………ん? ……ちょっと待てよ? 犯人は証拠隠滅の為に加島さんを襲ったと仮定しよう。 すると、あたしらも狙われるんじゃないの?