盗み聞きすることになんの抵抗もないなんて!
「……将来盗聴器とか仕掛けそうで怖いんだけど」
悠に聞こえない程度の声で呟いた。
しかし。
「聞こえてんだよ、バカ」
悠が聴力いいの忘れてた。
「…………はは」
もはや苦笑いしかできない。
今日はいつもより毒舌だ。
「ん……あれ……」
しばらくして、加島さんが目を覚ました。
「ここは加島さんの部屋です。鍵を借りて入りました」
「……優ちゃん」
「あ、起き上がらなくていいですよ」
まだ少しぼーっとしているようだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…