加島さんは結構そこそこな体重で、だから2人はスゴイと思った。


だってフツーのスピードで運んでるもん。


あたしなら無理だ。


そんなこと考えてるうちに216号室の前へ着いた。


「えと……鍵は……」


平山警部が加島さんのポケットを探る。


しかし肩を預けてる状態から探すのは難しいらしい。


一応ドアノブを回してみた。


……ガチャという聞き慣れた音がする。


「開いてる……よ?」