「で、2人は付き合ってるのかい?」


沈黙を破ったのはまさかの質問だった。


「「いいえ」」


あたしと悠がハモった。


こんなとこでハモるってのも虚しいね。


しかも即答。


「君達、高校生だろ?」


「はい」



「1日を大切に過ごした方がいいよ。気が付いたらもう終わってるから」



加島さんは海を見た。


あたしもつられて海を見る。


太陽の光が反射して眩しい。


「あの頃は輝いてたな……」


なんか、深い。