「―――っ!」


あたしの中で、何かが切れた気がした。


いや、切れた。


「…………この……」


「……仲村?」


悠があたしを覗き込む。


しかし、あたしは悠の背中をおもいっきり蹴った。


いきなりの事で悠は避けれなかったため、あたしの足が直撃する。


「……ってぇ」


「バカ悠っっ!!」


あの紙は犯人に繋がるかもしれないのに。


なのに興味なさそうに。


「……お前、なんか勘違いしてねぇ?」


悠が痛そうに背中をさすりながら言う。


「は!?」


「言っとくけどあの紙に、手掛かりなんてねーから」


「…………え?」