「少し寄って。始めるよ!」


美園は少し上ずった声でそう言いながらミニライトをつけた。


「…………何を?」


「何って。夜といったらアレに決まってるじゃん!」


美園はテンション高めで、ミニライトをつけた。


“アレ”って?


なんだろう。


枕投げは3人じゃやれないハズだし。





「コイバナでしょ!」





……うぁ。


確かに修学旅行の夜といえば枕投げ、怖い話、コイバナのどれかだよね。


しかも美園がいる。


これはコイバナしかありえないね。


油断していた。