その鋭い目に、一瞬ひるんでしまう。 「……事件が起きた時、どこにいましたか?」 悠の質問のあと、朝子さんはあたし達を強く睨んだ。 「……若奈から聞いてます。あなた達は探偵と」 「そうですか」 悠はいつもと同じように平然と受け流す。 今の質問と、どう関係があるんだろう。 「正直に申し上げます。関わらないで下さい」 「……なぜですか?」 「探偵を雇った覚えはございませんし、しかもあなた達は夏恋のお友達だとか」