その時だった。 「先生。解けましたぁ」 ダルそうに手を挙げたのは悠だった。 「「えっ!?」」 あたしはもちろん、クラスメート、問5先生も驚いていた。 だって悠はあんまり頭いい方じゃないし。テストだって平均より少し下だし。 まさかのですよ。 「そんな……まさか……」 問5先生が慌てて悠の席に行きノートを見た。 「どーです?」 悠が淡々と聞く。