……気持ち悪い。


「これじゃ鍵分からないね」


「……そだ」


悠はあたしに網を持たせてどっか行ってしまった。


あれ。

このまま悠、バックレないよね?


戻ってくるよね?


女子高生が1人、網を持って突っ立ってるって結構な光景だからね!?




そして数分後。


悠が戻ってきた。


よ、よかったーっ!


「何しに行ってたの?」


「コレ」


そう言ってあたしに見せたのは鯉の餌。


「コレをこーやって……」


悠は鍵を落としたであろう場所の正反対の所に立ち、餌をまいた。