「部屋を見るだけなんで」




そう言って悠はスタスタと部屋に入った。


わぁお。

……時には強行突破も必要ってことかな。


見習いま~っす。


あたしも悠に続いて部屋に入った。


鑑識さんは別にあたし達を気にしていない様子。


しかしまぁ、さっき見た時と変わらない。




……あれ。




「……平山警部」


「ん?」


「ドアには鍵が掛かってたんですよね?」


「あぁ。そうらしい」


ドアには鍵。


窓にも鍵。


これ……密室だ。