「……で、話って何ですか?」 人があまりいない階段の手前で止まった。 「……仲村」 悠があたしを見る。 アイコンタクトであたしに訴えてる。 「え、あたし!?」 あたしに言えと!? 無理無理無理! あたしも必死に目で訴える。 しかし悠は目を逸らした。 コノヤロ……! ……でも。 あたしの口からは言えない。 言いたくない。 あたしの言葉で、友達が傷つくのは嫌だ。