ミィちゃんと別れて、あたしはB高に着いた。
1年昇降口の前にはクラスの振り分け表が
張られていて、それを見る新入生でいっぱいだった。

新しいクラスの表を見るのが好きなのに
今は全然楽しくない・・・

ミィちゃんがいれば楽しいのにな・・・

心の中でつぶやいた。
だけどミィちゃんは隣にはいない。

「しょうがない。見るか・・・。」
あたしはトボトボ歩いて
クラス表の前に立った。

水森麗羅、水森麗羅は・・・・

-----あった!

やっと見つけた。
6組だ。

知っている人がいるか探してみたが
心当たりのある人は見た限りいなかった。

みんなI高に行っちゃったのかぁ・・・

中学校の吹奏楽メンバーの
ほとんどは、吹奏楽の強いI高か、
隣町の学校に行ってしまった。
B高に進学したのは、あたしだけ・・・

みんな・・・
寂しいよ・・・
ミィちゃん・・・

弱音を吐きながら
あたしは6組へと向かった。